健康データを用いたデータ分析による未病予防にチャレンジ!『100年先も誇りをもって暮らせるまち』をめざして。
- 募集期間
- 1次募集
- 2023/09/01〜2023/09/10
- 2次募集
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- 課題地域
- 三木市
- 担当部署
- 健康増進課
- 採択企業
- 株式会社PREVENT
POINT
解決したい課題
人口減少・少子高齢化社会において、職員の数や予算も限られるなかで日々の業務に追われ、市で望ましい健康づくり施策づくりに必要な、検証やデータ分析に時間をかけることができない
想定する実証実験
これまで市が行ってきた価値のあるデータを十分に活用して、最小限の投資でより効果的な健康づくり施策を検討する
実現したい未来
人口減少・少子高齢化に伴う福祉費の増加や、人手不足及び後継者不足等の課題に対し、健康年齢の増進に向けたレセプトデータを活用した健康支援実証事業を行う。持続可能なまちづくりを市民や企業とともに創りあげる土壌をつくることで、行政の役割を伴走型としていくビジネスモデルの創出によるまちのブランド化をめざす
得られるもの
少子高齢化は全国の地域で共通の課題であり、他の地域へ事業展開の見込みがある
STORY
少子高齢化による介護保険料及び医療費の増加
高齢化の進展に伴い、要介護高齢者の増加、介護期間の長期化など、介護ニーズはますます増大する一方、核家族化の進行、介護する家族の高齢化など、要介護高齢者を支えてきた家族をめぐる状況も変化しています。
そんな中社会全体で高齢者を支える仕組みとして創設された介護保険制度ですが、寿命の増加などにより、要介護認定者などは年々増加しており、介護保険料も増加の一途をたどっています。
一方高齢者を支える現役世代の数は年々減少しており、より効率的なサービスの提供が求められます。
※医療費の現状
・一人当たりの医療費は、令和2年度にわずかに減少したが、その後、2年連続で増加に転じました。
・一人当たりの医療費を比較すると、同規模市町、県、国よりも高い状況です。
こうした状況を打破し、健康寿命の延伸するためには、より効果的な生活習慣病予防対策に取り組み、『介護認定を受けず、健康で長生きできる街づくり』の実現が求められます。
介護保険の現状と要因分析
介護保険の申請をした方(初回申請で要介護2以上と認定された方)から主治医意見書病名の追加分析を行ったところ、生活習慣病やこれに起因した重症化疾患が全体の約半数を占めていることが分かりました。
三木市の取り組みについて
三木市では、生活習慣病の予防とがんの早期発見を目的に、「町ぐるみ健診」を実施しているほか、歩いて暮らす健康づくりとして「ヘルシーウォーク事業~今より1,000歩あるこう運動~」、介護予防運動指導事業として、「みっきぃ☆いきいき体操」の普及など、市民の方々の健康長寿の実現を目指して取り組んでいます。また、昨年度から「みっきぃ☆健康アプリ」を導入し、デジタル化に慣れ親しむための環境整備とアプリを活用した健康づくりの取り組みを促進しています。
2007年から開始した「みっきぃ☆いきいき体操」は、地域での自主教室継続に対する支援を続けることで、市内全域で100カ所以上の自主グループの活動継続が実現しています。
課題
少子高齢化が急速に進む中、職員の数や予算も限られており、最小限の投資で最大限の効果を出すことがより求められています。しかし、日々の業務に追われる現状の中では、これらを実現するための「効果的な取り組みを検証するための、データ分析」に時間をかけることができないという問題があります。これは、三木市だけでなく、全国すべての自治体で起こっていることだと思います。
今回の取組
そこで、これまで市が行ってきた健康診断のデータやレセプトデータ、各種事業の取り組み実績など、価値のあるデータを十全に活用することで、より効果的な健康づくり施策を打ち出したいと思っています。たとえば、健康診断やレセプトデータを分析することで、以下のようなことができないかと考えています。
・三木市における生活習慣と疾病、要介護状態との因果関係を分析し、市の保健施策につなげていく
・被保険者のリスクを可視化することで、対象者にきめ細やかな健康指導をしていく
・各種事業の取り組み実績(参加者データ)と医療介護情報等を紐づけし、事業の効果測定を行い、事業改善につなげていく
市の健康増進課だけでなく、様々な医療福祉関係課も連携してサポートできればと考えていますので、ぜひ、私たちと一緒に健康増進にチャレンジしませんか!?
OUTLINE
背景 | 農村部において人口減少・少子高齢化に伴う福祉費の増加や、人手不足及び後継者不足を現実として受け止める必要がある。しかしながら、まだ自分事として捉えることが出来ていない実態もある。 また同時に、職員の採用もますます困難になると予想されている。 縮小されていく行政サービスに対して、今後10年先の人口バランスを見据えた公民連携や先端技術を活用し、現在のサービス水準を維持する仕組みづくりが求められている。 |
課題(詳細) | 少子高齢化が急速に進む中、職員の数や予算も限られており、最小限の投資で最大限の効果を出すことがより求められる。しかし、日々の業務に追われる現状の中では、これらを実現するための「効果的な取り組みを検証するための、データ分析」に時間をかけることができないという問題がある。 |
求める解決策 | これまで市が行ってきた健康診断のデータやレセプトデータ、各種事業の取り組み実績などの価値のあるデータを十全に活用した、より効果的な健康づくり施策/健康サポート支援を行いたい |
想定する実証実験内容(詳細) | 健康診断データやレセプトデータを分析し、市民一人一人の重症化リスクを検証する他、以下のような効果的な施策の検討を行う。 ・三木市における生活習慣と疾病、要介護状態との因果関係を分析し、市の保健施策につなげていく ・被保険者のリスクを可視化することで、対象者にきめ細やかな健康指導をしていく ・各種事業の取り組み実績(参加者データ)と医療介護情報等を紐づけし、事業の効果測定を行い、事業改善につなげていく |
実証実験成功後の発展性 | 同様の課題を持つ自治体は多数存在するため、他自治体でも所有しているデータを活用するなどして、他自治体への横展開が考えられる |
提案企業に求める専門性 | 健康データの取り扱いに習熟しているほか、保健師・行政職員目線で必要な取り組みを提案できる専門性が必要 |
プロジェクトの進め方打合せ方法 | 原則オンラインによる打ち合わせ(2週間に1回程度) |
提供可能なデータ・環境等 | 健康診断データおよびレセプトデータ、特定保健指導データなど |
プログラム終了後の本格導入 | コストパフォーマンスに優れ、効果が検証された場合、本格導入を検討したい |
三木市 紹介
三木市は、古い歴史と自然に恵まれ、播磨国風土記には、億計(おけ)・弘計(をけ)2皇子の古代ロマンの物語が記されています。また、戦国時代には、東播8郡24万石を領した別所氏の居城があり、三木合戦によって荒廃した町は、豊臣秀吉の復興策によって商工業が活発化し、今日の金物産業の発展の基礎をつくりました。
三木市と吉川町の合併により、名実ともに山田錦(酒米)の主生産地となり、三木金物ブランドも全国的に有名です。
また、中国及び山陽自動車道が市域内を通過するなど、全国的にも交通の要衝として注目されています。さらに、西日本一多い25か所のゴルフ場が立地するほか、「三木ホースランドパーク」「山田錦の館」「吉川温泉よかたん」「ネスタリゾート神戸」など多彩な観光資源もあります。